入院のご案内
入院治療の概要
症状が重篤である、あるいは自宅では休養できないなどのことから、外来治療では回復が困難な方に対して入院治療を行っております。南光病院には7つの病棟がありますが、基本的には新規の入院は2病棟(精神科急性期治療病棟)と3病棟(精神科救急急性期医療病棟)でお受けしています。
入院治療においては、医師の診察、薬物治療に加え、ゆっくり休養できるよう適切な看護を提供しています。また、回復段階に応じて服薬教室などの心理教育やリハビリテーション治療も積極的に行っています。多職種によるチーム医療により、単に疾患の治療のみならず、社会生活スキルや質の向上のための支援を実践しています。ご家族に対してもチームとして関わり支援しています。
また、長期入院となってしまった患者さんや、症状が落ち着いたにもかかわらず社会的要因により退院が困難な患者さんに対しては、当院の退院支援チームが関わり、ひとりでも多くの患者さんが退院できるように力を注いでおります。
入院形態の種類
入院の際は、「精神保健福祉法」という法律に基づき、主治医の判断で次のいずれかの入院形態が適用になります。
- 任意入院・・・・・・・・・・本人の同意による入院
- 医療保護入院・・・・・・・・家族等の同意による入院
- 措置入院・・・・・・・・・・県知事の命令による入院
- 応急入院・・・・・・・・・・精神保健指定医の判断による入院(72時間限度)
入院の手続き
入院が決まりましたら、医事課・医療福祉相談室にて入院手続きを行ってください。
- 健康保険証(マイナンバーカード)、その他関係証書(各種受給者証・国民健康保険標準負担額減額認定証など)
- 本人、世帯主、連帯保証人の印鑑
- 診察券
- 入院診療申込書
- 各種同意書
- 小遣銭寄託契約書
◎なお、医療保護入院の場合、家庭裁判所で保護者選任の手続きが必要となることがありますが、手続き時に医療福祉相談室の担当者が詳しくご説明いたします。
入院生活に必要なもの
- 洗面用具:洗面器、タオル、歯ブラシ、コップ(プラスチック製)石鹸、シャンプー、くしなど
- その他日用品:ふだん着、下着、パジャマなどの衣類、バスタオル、室内履き、ティッシュペーパー、男性の方は電気カミソリなど
*詳しくは各病棟の担当看護師が説明いたします。
お食事について
朝食:午前8:00、昼食:12:00、夕食:午後6:00
- 治療食または検査予定の方は、食事が禁止されたり制限される場合があります。
- 患者さんの冷蔵庫はありませんので、生ものの持込はご遠慮ください。
お部屋について
- 病室は4人部屋、2人部屋、1人部屋があります。
- 病状等により転室や転棟をお願いすることもありますので、あらかじめご了承ください。
面会について
- 面会が可能な時間は、午前9:00~午後7:00です。面会票を記入していただきますので、外来事務「総合受付」にお立ち寄りください。
- 面会時間内であっても、患者さんの病状により面会できないことがあります。
- 下痢や風邪を引いている方、大勢での面会はご遠慮ください。
- 病棟入り口には、手指を消毒できる薬液を設置しておりますので、必ず消毒してください。
- 面会はできるだけ面会室をご利用ください。
外出・外泊について
- 外出・外泊は、患者さんの治療上大切なことです。病院から外出・外泊の連絡を受けた場合は、必ずご来院ください。
- 外泊期間中は、医師の指示を守って生活していただきますように、ご家族の協力をお願いいたします。
付き添いについて
付き添いは認められておりませんが、病状やその他の事情で付き添いを希望される方は、医師・看護師にご相談ください。
入院中のすごし方
入院中は、医師及び看護師の指示に従ってください。また、次のことを守ってお過ごしいただくようお願いします。
- 消灯時間は、午後9時です。
- 病院敷地内での飲酒・喫煙は禁じております。
- 感染防止の為、床に物を置かないようにしてください。
- 貴重品・危険物等は持ち込まないようにしてください。
- 公衆電話は各病棟に設置してあります。携帯電話等の持ち込みはご遠慮ください。
- 洗濯する場合は、有料の洗濯機をご利用ください。乾燥は、有料の乾燥機、乾燥室が利用できます。また、洗濯を病院に依頼することも可能です。
- 携帯ラジオ、CDラジカセ等は乾電池を使用してください。なお、使用する場合はイヤフォン等を利用し、他の人に迷惑がかからないようにしてください。
- 入院期間中は駐車場をご利用いただけません。自家用車での来院はご遠慮ください。
- 入院中に病棟・病室が変わることもありますのでご承知願います。
- 施設、設備、備品等を故意または重大な過失により破損した場合、修繕等に要する費用をお支払いただくことになります。
- 病気に関する図書や、その他の図書については、リハビリテーション科事務室前に図書室がありますので、ご利用ください。
- 患者さんの安全を守る為、病院内には観察用モニターが設置されております。
- 万一非常事態が発生した場合は、医師・看護師等病院職員の指示に従って行動してください。
◎その他詳細については、病棟にて担当看護師が説明します。
入院の費用及びお支払いについて
入院費は、健康保険法で定められた「診療報酬点数表」によるほか、「岩手県立病院等利用料条例」に基づいた料金で算定しています。
入院費のお支払い
請求 |
支払い |
1日〜月末 |
翌月10日頃 |
退院 |
退院日
|
- 当院では、医療費のお支払い方法として、「医療費等口座振替」や「クレジットカード」がご利用いただけます。会計窓口でご相談ください。
- 領収書は、所得控除の申告や高額療養費申請の申請のため必要となります。大切に保管してください。
- 入院療養中の心配事や、会計についてのご相談がございましたら、事務職員、精神保健福祉士、看護師にお気軽にお問合せください。
- 医療費について、不明な点などございましたら、会計窓口にお尋ねください。
- 会計窓口の取扱時間
月曜日~金曜日(祝祭日を除きます)
午前8時30分~午後5時15分
なお、医療費のお支払いと小遣い銭の預け入れについてのみ、午後5時15分以降および、土曜・日曜・祝祭日等の午後8時までお取り扱いいたしております。
患者さんの小遣い銭
- 患者さんが入院中に購入される日用品や嗜好品等の必要な費用は、小遣い銭として病院でお預かりできます。総合受付にお預けください。
- 小遣い銭は、不足にならないようにしてください。尚、小遣い銭の残高を知りたい方は、総合受付か看護師にお申し出ください。
- 退院時には、会計支払いの際に清算いたします。
高額医療費制度について
- 加入されている医療保険の保険者に事前の申請を行い、「限度額認定」を会計窓口に提示していただくと、窓口で多額の現金を支払う必要がなくなります。
- 詳細は医療福祉相談室または会計窓口でお尋ねください。
医療福祉相談室のご案内
- 病気や療養に伴って起こる問題について、皆様がお困りになっているさまざまな事について、専門の相談員がお受けいたします。
- 医療費や生活費の心配(保険が切れる、高額医療費、傷病手当金、障害年金など)
- 福祉制度、退院後の施設などについて
- どんな相談でも無料で、お話された内容については、一切口外いたしません。安心してご利用ください。
その他
- 入院中にお気づきの点や、ご不明な点などありましたらご遠慮なく職員に申し出ください。尚、各病棟・外来には「ふれあいポスト」が設置されております。お気軽にご利用ください。
- ほかの病院(磐井病院を含む)の受診が必要になった場合は、原則的に家族に付き添っていただきますのでご協力お願いいたします。
- 病院職員への志は、固くお断りいたします。
- 当院は、医師の研修及び医療系学生の実習施設としての役割になっております。ご本人またはご家族の同意を得て、担当を決めてお世話させていただきます。また医療関連の研究においてデータ等の資料を使用させていただくことがありますが、個人が特定できないように適切に管理しますのでご協力をお願いいたします。
保険給付外のサービスについて
当院では、希望される方にこちらのサービスを提供しております。
なお、当該サービスは療養の給付と直接関係しないことから保険給付の対象外となり、全額自己負担となりますのでご了承願います。