当院は岩手県内で唯一の公立精神科単科病院であり、県南地域の精神科医療の基幹病院として、充実した急性期治療と社会復帰に向けた活発なリハビリテーションを行なっています。令和元年に精神科専門医研修プログラムの基幹施設に認定されています。
多職種と協働したチーム医療の実践を精力的に行っており、地域においても関係機関と密な連携を築き上げております。地域医療の実践は当院の古くからの伝統であり、関係諸機関が一堂に会して精神医療・精神保健に関するさまざまな話題を協議する「両磐精神医療連絡会」は平成元年から継続されている歴史があります。近年では地域のご協力のもと、長期入院者の地域移行や社会的入院の解消に大きな成果を上げています。
当院では日常の臨床のなかで、子供からお年寄りまで、軽症から重症まで豊富な症例を経験することができますし、単に患者さんの疾病を治療するだけではなく、地域で生活する人をどのように支援するか、と言う視点を自然に身につけることができます。
当院は、岩手県の精神科救急医療システムにおける県南圏域の救急医療施設に指定されており、夜間・休日の救急患者さんの診察も行っています。スーパー救急病棟を有し、クロザピン療法、m-ECT、LAI(デポ剤)治療に力を入れています。
総合病院である岩手県立磐井病院が隣接しており、CT、MRI撮影のみならず、脳血流シンチ、心筋シンチ、DATスキャンといった核医学検査も可能です。リエゾン精神医療、緩和医療の経験を積むことができます。また夜間休日でも至急の採血や画像検査を行なうことができ、磐井病院の医師への直接相談、救急の身体診察の依頼も可能で、単科精神科病院としては身体管理において極めて恵まれた環境と言えます。
研修医、専攻医にとっては、精神保健指定医、精神科専門医の資格取得が最短の期間で可能な病院です。