岩手県立南光病院は昭和30年3月に50床の精神科病院として開設されました。地域での活動に力を入れ、昭和40年に生活療法科(現在のリハビリテーション科)を設置。昭和61年に精神科デイケア、昭和62年に訪問看護を開始しました。また当初より365日の精神科救急対応を行っておりましたが、平成12年からは県の精神科救急医療体制整備事業における常時対応施設となっております。
現在は急性期治療病棟、精神科救急入院料病棟を含む300床あまりを運用しています。
地域移行・地域定着の活動に取り組んでおり、新たに入院となった方々を1日も早く地域生活にお返しし、長期に入院となっている方々にも社会参加の機会を追求すべく、多職種がチームを組んで医療サービスの提供を行っています。
厚生労働省の調査によればこころの病等で治療を受けている方は年々増加し、全国で400万人を超えるようになってきました。精神科の治療を受けたり相談をしたりすることはごく普通のことになっています。
精神科医療施設として少しでも皆様のこころの健康のお役に立てるよう、また様々な事情をお持ちの方々がそれぞれに自己実現と幸福とを求めて共に暮らせる社会を目指して、日々の業務に取り組んでまいりたいと存じます。